カテゴリー: 保護犬・ビビリ犬と暮らす

  • 高速で1時間、県の動物愛護センターへ。保護犬ぽてとを迎えた日の話

    高速で1時間、県の動物愛護センターへ。保護犬ぽてとを迎えた日の話

    うちのぽてとは、県の動物愛護センターから迎えた保護犬です。

    出会いからもう8年。今日は、ぽてとがうちの子になった日の話を書きます。

    子犬に会うために、高速で1時間

    犬を迎えようと決めたとき、選択肢のひとつとして考えたのが動物愛護センターでした。

    ただ、うちの地域のセンターには、そのとき子犬がいませんでした。調べてみると、県のセンターに子犬がいるとのこと。申し込みをし、約束の日に車で高速を使って1時間。「会いに行こう」と家族で向かいました。

    名前は、動物好きの子どもが決めた

    「ぽてと」という名前は、動物が大好きなうちの子どもが付けました。茶色くてほくほくした見た目に、これ以上ないくらいぴったりでした。

    散歩中や病院で名前を伝えると、「ぽてとちゃん!かわいい名前ですね」とよく言われます。そのたびに、ちょっと得意げな気持ちになります(名付け親はもっと得意げです)。

    「保護センターの犬をもらうことに意味があるんだ」

    迎えたときは子犬だったぽてとは、すくすく育って25kgに。大きい体はそれだけごはんも食べます。

    あるとき私が、えさ代のことを考えながら「ペットショップで何十万円で小さい犬を買ったほうが、経済的にはよかったのかなあ」と、ふと口にしたことがありました。

    すると、名付け親の子どもがひとこと。

    「保護センターの犬をもらうことに、意味があるんだ」

    ジーンときてしまいました。そうだった。この子を迎えると決めた日、高速を1時間走ったあの日の気持ちを、子どものほうがずっとまっすぐ覚えていたのです。えさ代の計算なんて、ぽてとが毎日くれるものの前では小さい小さい。

    ひとつだけ注意。雑種の子犬は「思ったよりおおきくなる」

    ぽてとを迎えるとき、センターの方に「20キロより大きくなりますよ」と言われました。正直、そのときはピンときませんでした。「そんなものかなあ」くらいに。

    うちの話を聞いた知り合いも、数か月後におなじセンターから保護犬の子犬を迎えました。その子はすくすく育って、今では30キロ。力がとても強くて、お散歩は家族のなかでも力のある大人でないとむずかしいそうです。

    25kgのぽてとも、ふだんはおだやかですが、猫や相性が良くない他の犬を遠くから見つけるだけで強く引っ張り、正直腰にきます。(仲良しの犬にはしっぽをふって「くーんくーん」とあまえています。)

    保護犬の子犬は雑種が多く、親犬がわからないぶん「どのくらい大きくなるか」の予想がむずかしいもの。センターの方の「大きくなりますよ」はぜひ真剣にうけとめて、「大きくなってもお世話できるかな?」を家族で話しあってから迎えてください。もちろん、大きいからこその魅力も、たっぷりありますよ。

    これから犬を迎える人へ

    もし犬を迎えることを考えているなら、選択肢のひとつに、お住まいの自治体の動物愛護センターや保護団体を入れてみてください。

    • 自治体の「動物愛護センター」「保健所」のサイトで譲渡情報が見られます
    • 近くにいなくても、少し範囲を広げると出会いがあるかもしれません(うちがそうでした)
    • 譲渡の条件や手続きは自治体によって違うので、事前に確認を

    会いに行った先に、あなたの家の「ぽてと」が待っているかもしれません。

  • 病院でパニックになる犬。うちは駐車場の車内で診察してもらっています

    病院でパニックになる犬。うちは駐車場の車内で診察してもらっています

    「うちの子、動物病院がダメで…」という飼い主さん、いませんか。うちのぽてと(8歳・雑種)は、かなり重症のビビリです。

    病院に入れない、どころではなかった

    ぽてとは子犬のころにうちに来た保護犬で、もともととても怖がりな性格です。

    動物病院では、待合室の時点でもう限界。パニックになって、おもらしをしてしまうこともあります。「健康のために連れてきているのに、この子の心を削っているのでは」と、通院のたびに悩んでいました。

    先生が対応を考えてくださって、まず駐車場での診察に切り替えてもらったのですが、外の駐車場でも怖がって逃げようと暴れてしまい、大人2人がかりで押さえる状態。25kgの本気の「帰りたい」は、正直かなりの力仕事でした。

    「車で待ったまま」で、世界が変わった

    ある日、子どもと車の中で待機していたら、そのまま車内で診てもらえることになりました。それ以来、うちの診察はずっと車の中です。

    車の後部座席で首をかしげるぽてと

    正直に書くと、車の中でもぽてとはぶるぶる震えています。怖いものは怖いのです。それでも、後部座席で私がぽてとを支えて、反対側のドアから先生が予防接種をしてくれて——あんなに大変だった注射が、今はスムーズに終わります。

    「知っている場所+家族がそば」の安心感は、それほど大きいのだと思います。対応してくださる先生には、本当に頭が上がりません。

    フィラリアの薬を「通年」にした理由

    どれくらい病院が苦手かというと、フィラリア予防の方針まで変えたほどです。

    フィラリアの薬は、蚊のいない冬の間は飲まない方式にすると、再開する春先に血液検査が必要になります。つまり毎年春、あの大騒ぎの採血をしなければいけない。そこでうちは、1年中薬を飲み続ける「通年投与」に切り替えました(かかりつけの先生と相談して決めたやり方です)。

    薬代は少し増えますが、ぽてとの恐怖がひとつ減るなら安いもの。怖がりの子は、こういう「治療計画ごと調整する」方法もあるのだと知ってもらえたらうれしいです。

    同じ悩みを持つ飼い主さんに伝えたいこと

    1. 病院に相談していい。「うちの子はパニックがひどくて」と正直に伝えると、対応を考えてくれる病院はあります。車内診察、待合室を通らない裏口からの入室、待ち時間を車で過ごして電話で呼んでもらう、など。聞くだけならタダです。

    2. 病院を変える選択肢もある。怖がりの子への対応は、病院によって本当に差があります。合わないと感じたら、「怖がり 犬 対応」で近くの病院の口コミを調べてみる価値はあります。

    3. 病院以外の選択肢も増えている。最近は、スマホで獣医師に相談できるオンライン相談や、自宅に来てくれる往診サービスもあります。「病院に行くべきか迷う」段階の相談なら、家から一歩も出ずにできる時代になりました。ビビリ犬の飼い主には心強い選択肢です。

    ビビリは治らなくていい、と思うようになった

    昔は「慣れさせなきゃ」と思っていました。でも8年一緒にいてわかったのは、ぽてとのビビリは個性だということ。無理に治すのではなく、怖い思いをしなくていい方法をこちらが探せばいい。

    駐車場の車内で、先生に診てもらっているぽてとを見ながら、そう思っています。